【お悩み相談:子供の進路】中学受験を控えた娘さんをもつ親御さんからのご相談
この記事はこんな人におすすめ!
・四柱推命占いに興味がある
・四柱推命で占って欲しい
・占い師になりたい
鑑定していて不思議だなと思うことの1つに、似たような命式の方から立て続けに鑑定依頼がやってくる時があるんですよね。ここ最近も、四柱推命用語で「従格(じゅうかく)」という命式に該当する方からの鑑定依頼が立て続き、不思議だな〜と思いながら鑑定していました。
そこで今日の記事は、徳のある命式とも言われる「従格」について先日鑑定させていただいた方を参考に解説していきます。四柱推命占いに興味のある方や占って欲しい方は参考にされてください。
もくじ
ご相談内容:娘さんの中学受験について
中学受験を控えているお嬢さんを持つお母様からのご相談です。
はじめまして。友人から紹介された志望の学校や将来の進路についてご相談させてください。双子の娘の中学受験で、学校選びで夫と意見が分かれています。私はできれば大学まである付属中学で、自由な校風の自宅から近い学校に入れたいと考えています。
一方、夫は場所や校風というより、とにかく学業重視で大学受験もありという選択です。娘2人ともダンスをやっているため、机に向かうより外で動き回っている時間が長く、夫の希望する学業重視の学校でやっていけるか心配です。よろしくお願いいたします。
命式
生年月日:2007年3月7日生まれ 女性
日 | 月 | 年 | |
庚 | 癸 | 丁 | 干 |
子 | 卯 | 亥 | 支 |
壬 | 甲 | 戊 | 蔵干 |
ー | 傷官 | 正官 | 通変星 |
食神 | 偏財 | 倒食 | 通変星 |
死 | 胎 | 病 | 12運 |
命式のポイント
四柱推命の命式には、一般的な命式の他に少々特殊な命式というものがあります。その特殊な命式の1つが「従格」です。従格とは、日干が極めて弱く、日干以外のある1つの五行が極端に強い命式を言います。簡単に言うと、五行がとても偏っている命式です。
例えば、↓のような具合です。五行のバランスを見ると、1つだけ極端に強い五行があるのお分かりいただけますかね。このお嬢さんの場合は「水」の五行が3つと強く他の五行が弱いのが特徴です。この女性の場合は、単に食傷が大過しているという見方もできますが、月支の卯と年支の亥が三合会局(=木局)していて大きな正財が出てきます。このように強い五行を三合会局で益々強めているような場合は、従格と考えて良いでしょう。
◉五行のバランス
木 : 1
火 : 1
土 : 0
金 : 1(日干)
水 : 3
そして、従格かそうでないかの判断でカギとなるのが、印星となる五行があるかないかです。従格が成立する条件は、日干を強める五行(=印星)がないことが条件になるのです。このお嬢さんの場合は、「土」の五行が印星に当たりますが、その「土」が0になっていますよね。もし、仮に「土」に1つあれば、従格は成立せず単に食傷の大過の命式となります。
従格の種類と特徴
従格は日干が弱いのは共通ですが、強い五行によって格の呼び名やその特徴が異なります。
強い五行 | 従格のタイプ | 従うべき人 |
食神・傷官 | 従児格 | 子供(女性の命式) |
財星 | 従財格 | 妻/彼女・父親(男性の命式) 父親(女性の命式) |
官星 | 従殺格 | 夫/彼氏(女性の命式) 仕事(男性の命式) |
従格が他の一般的な命式と決定的に違う点は、「強い五行に当てはまる人物に従って生きる」ことで運勢が安定し、人生の道を踏み外さないということです。ある意味恵まれた命式でもありますよね。男性と女性で多少異なりますが、従うべき人とは上の表にある通りです。
今回のお嬢さんの場合は、命式中に起こっている三合の影響もあって、財星となる五行が極端に強い命式でしたので「従財格」が成立しているとも判断できました。財星は人物では、男女ともに「父親」、男性の命式であれば、「妻(彼女)」の意味もあります。
つまり、お嬢さんの場合は、父親の意見や考え、または家訓などに従って生きているうちは、運勢が安定し運気も相当に発展が期待できるということです。志望校や教育法も、お母様ではなくお父様の意見を尊重して決定するべきであると言えます。
お母さまからのご相談でしたので、少々がっかりする回答になってしまったかもしれませんが、従財格の命式は「母の星」である印星を攻撃しますから、母親の意見に従うことが、逆に娘さんを苦しめる結果になる可能性が高いと言えます。
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